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ラボちゃんのお買い物、でひゃあっ!


今日はラボちゃんがどこかにお出かけするようだ。 とはいえラボちゃんは妹たちには何も伝えず・・・。

「ねえ、オブ姉、ラボ姉なんか出かけていったけどなんか聞いてる?」 エキスちゃんが研究室に入るとみんなが集まっている。

「いえ、何も聞いてませんね〜。データさんも何か聞いていますか〜?」 オブちゃんが試験中の機械の操作の手を止めた。

「…私も何も聞いていません。ラボならスケジュールに細かく入っているはずなのですが・・・」 データちゃんがコンソールを開いた。

3人でコンソールを見たものの何もスケジュールには入っていない。

「これは、事件だよ!」 エキスちゃんの髪が金髪に変わり始めた。

「承認!承認!」 アール所長もぷかぷか浮きながらやる気を見せている。

「それじゃあ行きましょう〜♡」 「…エキスの話だとさっき出たばかりなので遠くには言っていないはずです」 「じゃあ急ごう!あたしが先に行ってみてくる!」 エキスちゃんは全速力で走って行った。

「なんだ、そんなに急がなくても大丈夫だったわー!」 木の陰に隠れているエキスちゃんがラボちゃんを観察している。

「…エキス、ラボはいましたか?」 「いつものコーヒーショップに入ったよ。ココアじゃないかな。」 「ただの買い物かもしれませんね〜」 「そうだよ、ふらっとどこかにいきたいときだってあるんじゃない!?」 「…エキスはいつもそうかも知れませんが、普段きっちりしているラボが何も言わずに行くのはなんか不可解です」 「あたしだって行き先くらい言うよ!誰もいないから言わないだけで!」 「…それは言っていないのとおんなじです」 「あっ!店からでてきましたよ〜」 みんなは木陰に隠れてラボちゃんの行き先を見守った。

今度向かった先は・・・本屋。

「本屋入りましたね〜」 「…ん?今の入り方はちょっと怪しいです」 「データちゃん、なんで?」 「…本屋入る前に周りを確認していました。そんなことはする必要ないはずです」 「なんか怪しくなってきたよ!」 エキスちゃんのテンションが上がって髪が金髪になっている。

「ほら、急ごう!どこ行くのかわからなくなっちゃう!」 「…珍しくエキスが普通のこと言ってますね」 「いろいろ見られてたからそういうのはわかるのさ!」 「エキスさん、流石ですね〜♡」 そう言ってみんなで本屋に入っていった。

「3Fに行きましたね〜。3Fは趣味・実用書コーナーですけど、ちょっと範囲広いですね〜」 「…何でしょうね、手芸や料理、ペットもここです」 「データちゃんはよくここに2時間くらいいるっしょ!?」 「…そ、そんなことないですけど」 「データさん、みんなよく動物の本を見に行っているの知っているんですよ〜♡」 「然(しかり)」 「…ちょ、ちょっと所長まで・・・あれラボが戻ってきましたよ」 データちゃんが話をそっと変えた。

「…ひゃあ!…な…なんで…みんないるんですか……」 「いやー!マジで何も言わずに出かけていったじゃん!」 「そうですよ〜、ラボさんらしくないですね〜って言ってたんです〜♡」 「…い…いえ…ココアと…本屋だけだったので……」 「…とはいえ、今までのは全部見ていました」

【ブオオオオーーー!】 ラボちゃんの冷却装置が回った。

「ところでラボ姉、買った本見せてよー!」 「…い…いえ…これは………」 「いいじゃん!マジで気になるんだけど!」 「…そうですよ、なに買ったんですか」 「ラボさん、見せてください〜♡」 「ひゃあっ!!!」 「承認。」 「…ちょっと…アールさんまで………」 ラボちゃんが持っていた本がエキスちゃんに奪われた。

「あ〜っ!」 「…メイドカフェ大図鑑・・」 「なんだラボ姉、マジでメイドカフェで働く気あんじゃん!」 「…いえ…いきなり働くには……事前準備が……」 「…エキスは事前準備しないですからね。人生ノリで生きてますし」 「ちょっと、あたしだって計画してるんだけど!」 「…いつもの実験は計画性ほとんどないと思いますが」 「計画通りやるといいものができないんよ!」 「そういえばさっき検査してたのもよくわからないところが〜」 「…ほら、試験するオブの身にもなってください」 オブちゃんは積み上がった本を見てニコニコ笑っている。

「そうだラボ姉、これも買っておきなよ!『今は眼鏡っ娘メイドが熱い!」って特集してるよ!」 「ひゃ……」 「買ってきました〜♡」 「え!オブ姉、さすがにちょっと早すぎない!?」 「…たまにオブの行動の早さが理解できないときがあります」 「ほら、ラボさん眼鏡特集もついていますよ〜。『好きな眼鏡もこれでマスター!』って書いてあります〜♡」 「じゃああたしこの丸いの!」 「…エキスはギャルなんだからこっちの大きいやつでしょう。丸いのは私です」 「いや、データちゃんラボ姉にこの丸メガネを・・・!」 「…それをやったらラボのイメージが崩れます」 妹たちの妄想が本屋で膨らみすぎている。

「…あ、あの、とりあえず後で考えませんか……」 「じゃあ帰ったらラボ姉の写真で色々着せ替えしよう!ほらアプリついているし!」 「ひゃ……」

本屋を出ると。

「そういえば、この近くに確か?!データちゃんの良いバイト先あったはず!やっぱりあった!あの猫カフェ!」 「…ほら、ラボ、本屋戻りますよ。猫カフェの本も買ってください!」 「ひゃあっ!」

登場人物
ラボちゃん
主人公・先輩アンドロイド
内気でお世話好きな眼鏡っ娘。照れると冷却ファンが回る。
オブちゃん
おっとり癒し系
ゆったりした観察者。デスっちという巨大ハンマーを持つ。
エキスちゃん
スーパーエンジニア
ハイテンションなトラブルメーカー。道具は自分で作って壊す。
データちゃん
クールツッコミ担当
冷静沈着な分析屋。「…非効率です」が口癖。
アール所長
マスコット所長ロボット
球体の浮遊ロボット。ピンチ時に渋いおっさん声になる。
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