足ツボと着ぐるみ、でひゃあっ!


いつもの4姉妹は神社に遊びに来ていた。 アール所長はぷかぷかと浮かんでいる。

「今日はたまちゃんいないのかなー!あっ!あそこに足ツボの道ってあるよ。」 暴走娘のエキスちゃんが面白いものを見つけたようだ。

「…またどうせ変なこと考えていないでしょうね」 データちゃんが冷たい目で疑っている。

「…あれ、みんなで…やるんでしょうか…?」 ラボちゃんは不安げな視線を眼鏡の奥から送っている。

一方、オブちゃんは目を輝かせている。 「あれ、私やりたいです〜♡」 気がつくともう靴下を脱いでいた。

「…ちょっとオブ、靴下脱ぐの早すぎます」 「オブ姉、超はしゃいでんじゃん!」

オブちゃんが早速乗ってみると。 「あれ?全然なんともないですね〜」 オブちゃんががっかりして寂しそうな顔をしている。

「いや、オブ姉健康すぎなんじゃないの?ちょっとあたし乗ってみるわ!」 一歩、また一歩と足を勧めていくエキスちゃん。 顔がだんだんとひきつった顔に変わっていった。

「エキスさん、マイクに向かって感想を〜♡」 「うっ!べ、別に普通さ!!」 「…どうみても普通には見えませんが。まだ始まったばかりですよ」 「そんなこというなら、データちゃん、やってみなよ!」 「…私は不健康優良児だからいいのです。」 データちゃんがちょっと胸を張っている。

「その健康なのか不健康なのかよくわかんないのはなんなの!」 そうこうしているうちにエキスちゃんは最後まで歩いている。 髪に金色が混ざり始め、肩で呼吸をしていた。

「…み…みんなで……仲良くやりましょう……」 「そうですよ〜、次はデータさんですね〜♡」 「オブ、自分が痛くないのをいいことにみんなにやらせようとしていませんか?」 「あら〜、そんなことありませんよ〜♡」 オブちゃんが薄い笑みを浮かべている。

「データちゃん、やばいよ、『めっ』の顔だよ!!」 「…ラボも、覚悟しておいて方がいいですよ。」 「…ひゃあ………。」 オブちゃんの「めっ」の顔。 それは研究所をデスっちで半壊したときの表情であり、みんなに恐れられている顔である。

「じゃデータさん、おねがいします〜」 「…オブ、その笑っているのに圧のある顔をやめませんか?」 「普通の表情ですよ〜♡」 「オブ姉、それが怖いんだよ…!…」

「…まあ、仕方ないですね。やりましょう。」 腹をくくったデータちゃん。 一歩を踏み出す。

「…うっ…ぜんぜん痛く。ないん、です。」 「そういって進んでないじゃん!」 「…今は精神を高めているのです。集中です。」 「本当なの!?さわっていい!?」 「…や、やめてください。集中が」 データちゃんが思いのほか飛び跳ねた。 まるで火の中を通るような動きで最後まで通過していった。

するとここで現れたのはマッチョアール所長。 腕を組み、不敵な面構えをしている。 「次はワシの番だな!」 アール所長が大きな一歩を踏み出した。

「足底筋がぁ!うおお、ワシの足底筋が燃えているぞ!」 「…なんか……効いていませんか……?」 「はあああああーーー、熱血っ!足底筋ダーーッシュッッッ!!!!」 「うひゃひゃ、かっこいい名前付けた、ただのダッシュじゃん!!」 髪が金髪になったエキスちゃんが大声で笑っていた。

とうとうラボちゃんの番が回ってきた。 「じゃあ、ラボ姉ね!」 小さく足を踏み出す。

「…ひゃあ…ぶお…ぶお…ぶお………」 「まだもうちょっとあるよ!」 「ラボさん、ぶおぶお言っていますね〜」 「…今日一番の興味深い反応です」 データちゃんがコンソールに記録している。

「あたしはデータちゃんの飛び跳ねが興味深かったかなー!」 「…エキスは脳筋の割にあの体たらくはなんですか」 「所長だってただのダッシュしてたじゃん!」 「ワシのは『ただのダッシュ』ではない!熱血!足底筋ダッシュだ!」 「…脳筋たちの足底筋はまだまだ、と。」 「ちょっと!変なの記録しないでよ!」 データちゃんに新たな記録が追加された。

ラボちゃんは堅実に一歩一歩進んでいる。 「ラボさん、あと少しですよ〜。がんばってくださ〜い♡」 「…なんか違う感じで…脂汗が…… ブオ……ひゃっ…踏むたびに…いっ!……」

「…なんか変な声も混ざっていますね。」 「ラボさんブオブオ出てかわいいですね〜♡」

するとそこに見覚えのある顔が。

「なんじゃ、ひーひー言いおってからに」 妖狐のたまちゃんが尻尾を揺らしている。

「あの眼鏡の人背中丸まってる」 着ぐるみを着た小さな女の子が立っている。

【ブオオオオーーーー】 二人に見られて冷却ファンが回った。

「ん、ブオオ?」 着ぐるみをきた女の子がラボちゃんを覗いた。

「ラボ久しぶり。」 足ツボから復帰したラボちゃんが女の子と目線を合わせる。

「…あれ…あばらジョージ?…ってことは…?…」 「お待ちかねのもの、きてる」 「…語彙力…なくなりましたけど、マジですか…?」 「マジ」 「……や…やった!…」 「あとで持っていく。研究所で待ってて。」

「知り合いじゃったのか。ラボ嬉しそうじゃの」 「…ラボの知り合いにしてはキャラが濃すぎます」

登場人物
ラボちゃん
主人公・先輩アンドロイド
内気でお世話好きな眼鏡っ娘。照れると冷却ファンが回る。
オブちゃん
おっとり癒し系
ゆったりした観察者。デスっちという巨大ハンマーを持つ。
エキスちゃん
スーパーエンジニア
ハイテンションなトラブルメーカー。道具は自分で作って壊す。
データちゃん
クールツッコミ担当
冷静沈着な分析屋。「…非効率です」が口癖。
アール所長
マスコット所長ロボット
球体の浮遊ロボット。ピンチ時に渋いおっさん声になる。
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