メガネ拭き、でひゃあっ!
ラボちゃんが届いた荷物を開けている。
「あれ、ラボさんメガネ拭き買ったんですか〜?」 それに気づいたオブちゃんが眼鏡拭きを見る。
「…今日届いたんですよ。…前のは…だいぶ使って…傷んできちゃって…。」 ラボちゃんは嬉しそうな顔をしている。
「…さっそく使ってみてください。能力を見てみたいです。」 データちゃんはコンソールを開いている。
エキスちゃんは箱を覗き込んでいる。 「ふーん、なんかちゃんとしてそうだねー、これ!」
ラボちゃんがかけていない眼鏡を取りだした。 試しに拭いてみる。
「なにこれ、すげーめっちゃ綺麗になるじゃん!」 「本当に眼鏡拭きなんでしょうか〜?」 「せっかくなので色々試してみましょう。」 「…あの…私の…メガネ拭きなんですけど……。」 ラボちゃんの声は届いていないようだった。
「あの〜、拭いてみたいものがあるんです〜。」 「なになに!?」 「…デスっちはやめてください。」 「…わ、私の…眼鏡拭きが…。」 そう言ってオブちゃんの部屋にみんなで入った。
「この中華鍋、いいかなって〜。」 「…手入れはされていますが使用頻度が高そうです。」 「どうなるか試そう!!」 「…う、眼鏡…拭き……。」 「ラボ姉、私が新しいの買うよ!」 「…そう言ってラボにパーツ代せがんでいるのは誰ですか。」 「え?誰!?あたし!?」 エキスちゃんの髪が明るくなり始めた。
「…流石に今回は可哀想なので私が買います。」 「データさん、さすがですね〜♡」 「…オブも修繕費が膨れ上がっているのでどうにかしてください。」
そしてオブちゃんが中華鍋を拭くと。 「うわ、めっちゃピッカピカになった!」 「…私の顔が…みえますね…鏡みたい……。」 ラボちゃんが中華鍋を覗き込んでいる。
「そうです、ちょっと卵焼き作ってみますね〜。」 「やったー、おやつだー!」
オブちゃんが手際よく卵焼きを作っている。 「なんですか〜これ〜。火の通りがすごいです〜。」 あっという間に卵焼きができた。
「あー!いいのみつけた!所長いんじゃん!」 「アールさん、みがいていいですか〜?」
「承認。」 アール所長が遅れてぷかぷか浮いてやってきた。
「…エキス、ここ曇ってるので拭いてください。」 「なんだ〜、所長って結構汚れてんじゃん!マジウケるんだけど!」 エキスちゃんの髪色が金色に変わっている。
「大丈夫かなー!これくらいで。結構磨いたっしょ!」 「…オブちゃん……ここがよごれていませんか……?」 「本当ですね〜♡」 オブちゃんがフルパワーで磨き始める。
「まてまて!オブの力はつよすぎるんじゃ!!」 アール所長がマッチョ化して姿を現した。
「ひゃあっ!」
「あれ所長めっちゃテカテカじゃん!」 「本当です〜、ちょっとまぶしいですけど〜♡」 「ワシの筋肉光っておるわい!」
<ぴっかーん> 所長のホログラムの体が眩く光を放っている。
「ひゃあ!」
「…すごい光り方です。床も天井も反射色で青くなっています。」 「…ちょ…ちょっと…まぶしいんですが……。」 「そのうち、またさっきみたいにちょっと曇るでしょ!」 「エキス、お前扱いが雑なんじゃ!けど今日はちょっと楽しいから連帯責任なしにしてやる!」
「……ひゃ……よかったです……。」 「…エキス、危険発言は控えてください。」 「えー、どうせまた腹筋くらいでしょ!?いいじゃん!」 「そう言うと増えちゃいますよ〜。」
「何だ連帯責任ほしいのか!データ、それよりも、この筋肉ちゃんと記録しておけ!」 「…言われなくてもすでに記録済みです。」 データちゃんの目が冷ややかな目を向けていた。
「ラボ姉、そういえばかけているのは拭かなくていいの?」 「…あ、これ予備だったので…忘れてました……。」
ラボちゃんが眼鏡を外す。 さっきの眼鏡拭きの汚れていないところを使って眼鏡を拭いている。
「まって!まったまった!」 「…ん?…なんでしょうか……?」
「オブ姉、データちゃん、集合!」 三人が頭を近づけ作戦会議が始まった。
「ちょっと!眼鏡かけてないラボ姉マジやばくない!?」 「…あれは…破壊的です。絶対に記録しないといけません。」 「久しぶりにみましたね〜♡」
「…どうしましたか……?」 「い、いやー!…眼鏡かけてないラボ姉もいいなーって思ってー!」
「………。」
【ブオオオオーーーー】
「…たまにはこの実験をまたしましょう。」 「なに!またテカテカになれるのか!」 「アールさん、そのときは連帯責任はなしにしてくださいね〜。」